サラワク州クチンという町

マレーシア移住期

サラワク州クチン

ボルネオ島にあるサラワク州

マレーシアといっても西マレーシアと東マレーシアがあり、首都であるKL(クアラルンプール)があるのは西マレーシア。
KLから飛行機で2時間程度行くと東マレーシアにあるサラワク州のクチンがある。

サラワク州はマレーシアの中でも一番大きな州らしい。

そこは世界で3番目に大きい島、「ボルネオ島」の中にあり、マレーシア・インドネシア・ブルネイの3か国にまたがっている島で日本の1.9倍の面積があるんだそうです。
マレーシアでは、このサラワク州とサバ州があります。

猫の町クチン

クチンにはウォータフロントというエリアがある。
ここは観光客が訪れる場所となっていて、シェラトンやヒルトンなどの世界中で有名なホテルもある。

クチンという町は、サラワク州の州都となっており「サラワク川(Sarawak River)」が流れていて川を挟んで北側はマレー人が多く住んでいて、南側は中華系の人が多いらしいです。
確かに、中国語っぽい会話が多い。
クチン国際空港も南側に位置しています。

「クチン」というのは『猫』を意味しているようで、町の中心部には猫のオブジェが鎮座しています。

名前の由来は諸説あり、かつてサラワク川沿いに「マタ・クチン=猫の目」(別名ロンガン)という果物の木が自生していたため。また、この地に古い井戸があり、中国語読み「Ku Jin グーチン」によるもの(参考:マレーシア政府観光局)という説もあるらしいです。

ウォータフロント

ウォーターフロント

クチンで宿泊する際にはウォーターフロント付近が多いでしょうか。
ウォーターフロントということでサラワク川の川沿い周辺をウォーターフロントと指しています。

ウォーターフロントから少し離れているホテルなどに滞在する場合、周辺の駐車場は混んでいてほとんど空いていないので、Grab(タクシー)で行くか、近くにあるモールの駐車場に停めます(有料)

お世辞も言えないくらい濁った川です

川沿いには公園のように散歩ができるようになっていて、このサラワク川を渡る渡し船もあります。(向こう岸までRM1で1~2分で到着)
単純に向こう岸まで行くとRM1ですが、ちょっと離れたところまで行くとRM5くらいです。
一応、川を渡る用の橋も掛かっていて、5分も歩けば向こう岸まで渡れます。

横浜出身の人ならわかるかもしれないけど、どこか山下公園のような雰囲気。

川の反対側にはサラワク州の議会議事堂になっているほか、イベントなどで解放されることもあるランドマーク的な存在のSarawak Legislative Assembly(上の写真の金の屋根の建物)

マルゲリータ砦

サラワク州はその昔、ブルネイ王国の領土だったけど、原住民の反乱があって、それを治めたのがサラワク州初代の王様「ジェームズ・ブルック」というイギリス人
その甥にあたる「チャールズ・ブルック」の奥さんの名前が『マルゲリータ』とのことでそこから名前が付けられたようです。

マルゲリータ砦(めっちゃ天気悪い)

「砦」ということで、当時海賊からの防衛のために建てられた建物で、建物の屋上からは川を見渡せるようになっていたり、大砲(レプリカ?)が残されていたりします。

壁の穴から発砲できるように大砲が向いています
川に向けて大砲が向けられています

この砦は今は、サラワク王国を建国したジェームズ・ブルックに関するギャラリーになっていて、見学ができます。英語が苦手な自分はGoogleレンズを使って翻訳しながらゆっくりと鑑賞。

マレーシア人(ビザ有の外国人)と外国人(ツーリストビザ)で入館料が異なります。

インディアンモスク

同じくウォーターフロントにあるモスク「インディアンモスク」(川の南側)

ターコイズブルーと白のコントラストが美しい建物。
1837年サラワク州に住むインド系ムスリムの人たちによって建てられたクチンの街に残る最古のモスクと言われていましたが、老朽化のため現在地に建て直されたらしいです。

夜はライトアップされてまた綺麗

普通に中に入れるものなんですね。
奥さんは女性なので肌の露出はさけるためにフードが付いているのでパーカーを着ていきました。
ヒジャブが無いのでフードを被っていると、受付で「フードは取るように」と言われて普通に入れいました。

靴と靴下を脱いで中に入ると、お祈りをしている人もいれば、いびきをかきながら昼寝をしている人もいます。

これまた青い絨毯が綺麗
礼拝堂で仰向けになった写真

外観が観光スポットになっていて、中はモスクでお祈りをするだけのものなので特に見るものがあるわけではないけど、とても静かに、川の風が通り過ぎていくので涼しい。

昼寝をしに来たくなるような居心地の良さ。

モスクに面しているところに船着き場があるので、そのままマルゲリータ砦にも行けます(RM5)

インド人街と中華人街

モールの出口からすぐにインド人街があります。
アーケード状になっている商店街のような雰囲気。

こういった壁画が多い
商店街のような雰囲気

インド系の服などを販売しているお店が多く、どのお店もそんなに特別高くない。

この通りを抜けて川沿いのお店になると飲食店やスパイスを売っている乾物屋さんが多い。

写真のようなお店が何件か続いていって、徐々に土産物屋さんなどが出てくる。

通りを挟んで反対側は、中華人街(カーペンターストリート)になっていて、中華系のお店が多くなる。

自分が行ったときには、ちょうどお祭り(Intercultural Mooncake Festival)の準備をしていた。
毎年行われている中秋節の月餅祭りともいう。

チャイナタウンといっても、横浜や神戸のような「中華街」という感じではなく、中華系の人が多いお店が並んでいるというような印象。

その一角には日本語の書いてある提灯を下げているお店も。

その他のサラワク観光地

バコ国立公園

ウォーターフロントから車で40~50分のところにある国立公園。
南シナ海に面していて、野生生物の宝庫で、テングザル、カニクイザルなどが生息しています。

船着き場近くにある長年の浸食でできたアーチ状の岩は、バコ国立公園のシンボルになっています。

サラワク文化村(Sarawak Cultural Village)

先住民族の伝統や文化が体験できる場所になっていて、宿泊施設も併設されています。
サラワク州を代表する7つの先住民族の伝統家屋が再現されていて、それぞれの民族の人たちがどのように暮らしていたのか?なども垣間見れるようになっています。

1日2回行われる民族舞踊ショーでは、見事な吹き矢のパフォーマンスも見れます。

イバン族とロングハウス

ボルネオには様々な先住民族がいて、中には首狩り族もいました。
その中でも最強なのが「イバン族」

ロングハウスの中に展示されている

ロングハウスには数十人もの大家族が共同で生活できる高床式住居で、共有スペースである長い廊下「ルアイ」に面して、各家族の部屋が並んでいます。

もち米を発酵させた「トゥア」というお酒も売っています。
子供たちも含めて試飲をさせてくれます。(未成年ですが?)

手作りのお酒なので、空き瓶に入れて売っています

その他にもサラワクの特産品でもあるコショウを広げて乾燥させていたりもします。

どうやらホームステイもできるようになっているっぽい。

うちの奥さんは、知人や友人が遊びに来た時に必ず連れて行くところなので、奥さんは顔パス状態らしいです。
案内を希望される方はロコタビにも登録しているようなので、私にご一報ください。
問い合わせ先

まとめ

サラワク州、特にこのクチンという町。
華やかなKLとは違い、鉄道も走っていなく中華系の人が多いのでヒジャブを身につけている女性も少ないかもしれない。

英語が通じずに中国語が飛び交っていることの方が多いのでは?と思うくらい。

様々な文化が入り混じっているエリアでもあり、ジャングルでは様々な動物にも出会うことができる。

誰かが言っていた「KLに留学するのなら都内でインターに通えばいい」

色んな意見はありますが、わからなくはないかも。
そもそもKLにあるインターは安くない(むしろ高い)でも、せっかく海外で学ぶのであれば、その土地のことや様々な人種・文化に触れながら過ごす。
今しかできない体験かもしれないな。

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