そこそこ長く勤めた会社
自分が勤めていた保険代理店(保険ショップ)は業界では1番と言えるくらいの企業につとめていました。
自分が入社した時はまだそこまで世間に認知されておらず、どんどん拡大していこうとして言っていた頃。今では町中に保険ショップがあふれているが、当時は保険の相談にお客さんが来るなんて信じられなかった。
自分はその前の会社でも生命保険の営業職として訪問販売をしていた。
企業や官公庁の職場に出向いて一人一人に声をかけて営業をかけていくスタイルだったので、お客さんが自らの足で来るなんて想像もできなかった。
でも、それは現実だった。
独身の時に入社して、結婚して長男が生まれたあとに拠点長として一つの店舗の責任者になった。
そこでの評価もあって、営業社員を育成する「営業教育部」に異動。
担当部長なんて役職ももらった。
一番はエリアの責任者になったこと。なかなか実績を出すのが大変だったけどそれなりにやっていた。
営業会社のため、過去に実績があったとしても「今」どうなのか?
これまでの「貢献度」なんてものは「今」役に立たない。
「負け犬のなんとか」と言われるかもしれないが、新卒で入社をして短期的にだが実績を出した人を昇格させた方が会社としても都合がいい。
会社の規模が大きくなるにつれて、自分が入社していた頃の勢いや人の良さなどが無くなっていくのが分かった。あまり好きじゃなくなってしまった自分もいた。
家族がマレーシアに移住したのをきっかけに転職活動を始めた。
保守的な保険業界
14年間務めてきた会社。保険業界でいうと20年弱のキャリアがある。
でも、「リモートワークが可能」という会社はなかなか見つからない。
保険業界は「金融業」の括りになる。
金融業は他の業界に比べても個人情報の管理を含めたコンプライアンスが厳しい。
コロナ以後は契約手続きもオンラインでできるようになってきたものの、未だに対面での営業活動が中心。
本人になりすまして契約することを防ぐという目的もあるだろうが、それにしても保守的。
散々、業界的に個人情報の漏洩や保険料の流用など不正もある中新しいことにチャレンジしたりすることに対しては動きが遅い。
あ、だから不正があるのか
数少ない求人の中でも「オンラインは日本国内で」と言われる。
フルリモートでの仕事自体が保険業界ではかなりすくない。
社長面接まで行った企業もあったが、結果的に「日本国内に限る」ということで不採用。
黙って海外で仕事してもいいのかもしれないとも思ったが、何かトラブルがあったときにすぐに駆け付けることはできない。
だから難しいのかもしれないが、沖縄で仕事をしていても東京に駆け付けるのはすぐには難しいからそんなに変わらないと思う。
マレーシアだって半日あれば到着できる。
そんな中、1社同じ保険業界で同じ保険ショップの仕事があった。
営業職ではなく、これまで経験してきた「教育部」の仕事。
転職先が見つかる
もちろん、知っている会社。これまでの会社が最大手だったし、給料も大幅に下がるが、今の会社に残る選択はない。
求人票にも「リモート可」と書いてある。フルリモートが無理だったとしても週に3~4日は可能とのことだったので早速応募。
一次面接はリモートで面接。感触はいい。
二次面接はその部門の責任者で当時執行役員の人。
二次面接は対面でということでその企業の本社に向かう。
今まで勤務してきた会社とは大きく異なり、受付の人なんてのもいない。
面接に来たとはいえ、会議室に通してもらってもお茶も出ない。仕方ないがこれが現実。
面接では業界に長くいるので会話もスムーズ。どんなところに課題があって、何をしないといけないのか?などの説明も受けた。
結果は合格
晴れてリモートワークの人生が始まるのだ。
週に4日はリモート可とのこと。面接で「海外でもいいんですか?」と尋ねると「まぁ、ネットが繋がれば仕事できますね」ということだったので、土日休みのしごとだったから火曜の深夜にマレーシアに飛んで日曜の夜に帰ってくるなどすれば時々行き来することができる。
毎回エアアジアを使って羽田からマレーシアに行くが、いつも23時55分羽田発に乗る。
帰りは羽田に22時台に到着するので、自宅に帰るのは日付が変わって24時半くらい。
1人暮らしをしつつ、時々家族に会いに行けるという生活が手に入る!
交通費は掛かってしまうが、それでもずっと会えないわけじゃない。
惜しまれつつ?も退職して新しいステージに進むのだ。
有休も20日間程度あったから一人で北海道旅行に行くことにした。

エリアの責任者をしていた時に一緒に働いた仲間もいたので、一緒にジンギスカンを食べて飲んで過ごした。18~19歳の頃2年弱程度住んでいたので、懐かしくて、よく行った道やビルの前を通ったり、住んでいたのに全く観光していなかったから札幌観光をしてみたり。
これも1人での旅なので誰にも気を遣うことなく、歩きたいときに歩いて、電車に乗りたいときに電車に乗る。

ぼっちも悪くない。
ただ、きれいな景色やご飯がおいしかったことが共有できないのはやっぱり少し寂しさがあるな。
気持ちもリフレッシュしたところで、新しい会社へGO
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