電車通勤の地獄が再スタート
14年間務めてきた会社を辞めて、新しい職場に行くことになった。
電車の乗降数世界一の新宿が職場
住んでいるところからはドアtoドアで1時間45分程度の場所で、なかなか遠い。

でも、週4でリモート勤務OKなので毎日じゃないことを考慮すると少し我慢すれば大丈夫。
最初の2週間程度は入社時オリエンテーションや研修もかねて完全出社。
ちょうどインフルエンザも流行し始めることだったし、コロナもまだ油断ができない状況だったので電車の中ではほとんどマスクをしている状態。朝の通勤電車はまず座れない。奇跡的に到着の前の駅辺りから吸われるが、ほとんど意味が無い。
新しい職場あるあるかもしれないけど、これまでのルールが当然違う。
個人情報の取り扱いについてや、各種IDとパスワードの管理。勤怠打刻の整合性など。
そして、一番は残業について。入社して最初のうちはそんなにやることもなく、どちらかと言うと早く覚えるものを覚える期間。
定時が18時だったが、その時間に帰る人はほとんどおらず、一部の人だけ。
こちらとしてもマネージャー職として入社をしたものの、まだそんな残業してまでやらないといけないこともない。
「お先に失礼します。」
周りの視線が冷たい。
以前の自分だったら「何かないか?」とやること(残業)を探していたかもしれないが、わざわざ残業をする必要もないので早々に帰ることにする。
いずれ嫌でも残業せざるを得ない時期も来るだろうから、それまでの間は少しゆっくりとさせてもらおうと思った。
遂にリモートワークがスタート
会社から1台タブレットPCが支給されて会社内でも外でもそのPCを使って業務を行う。
業務用スマホも貸与されていつでも電話でやり取りができる。便利ではあるものの、休みの日も会社携帯を持ち歩く必要があるのは少し嫌な気分。
社内での研修が一通り終えて、徐々にリモートワークをしてもいい日が増えてきた。
何よりも通勤電車に乗らなくていいのは本当に助かる。
ネットさえ繋がれば全く問題なく仕事ができる。
もちろん、隣の席に同僚がいれば「ねぇねぇ」とすぐに聞くことができるのでそれと比べると、まだ聞かないとわからないことが多い自分には少し不都合があるのも事実。
同じ保険業界ということで言葉の意味や各保険会社の特徴、商品知識、販売手法などは持ち合わせているので早い段階で研修担当に就かせてもらえるようになった。
お昼もできるだけ自炊。
自炊と言ってもレトルトのパスタソースを使ったり、乾麺を茹でたり。
お金をかけないのと同時に調理に時間をかけないようにする必要もある。
お昼ご飯と食べながらTVを観ることもできる。
コタツに入りながら食後に少し仮眠を取って午後に備えることもできる。
飲みたいときにコーヒーや紅茶など電気ポットさえあれば自由にできる。
リモートワーク最高!
ひとつ難点と言えば、「歩かない」ということ。
気付けば一歩も外に出ない日もできてしまう。これは40代の中年には生活習慣としてよくない。
大した用事もないけど、近くのスーパーまで散歩がてら歩くようにした。
時間にして往復で10分程度。住んでいた地域は坂もないから大した運動にもなっていないかもしれないけど、空を見上げて外の空気を感じるだけでも気分転換になる。
余計なものを買わないようにするが、ちょっとしたおやつやジュースを買って帰る。
リモートといえど、さすがに長時間仕事をしないのも良くないし、さぼろうと思えばさぼれる。
でも、サボった分結局自分が後で仕事に追われてしまうだけなのでサボらないようにする。
いよいよ有休付与
入社後半年間は有休が無く、休みたくても休めない。
11月に入社をしたので、有休が付与されるのが5月から。そして、夏休みは「特別有休」という制度を使って夏季休暇とするらしい。
年中無休で稼働している会社なので、夏休みは皆交代で取るようになる。
上司に「夏休みを使って家族のいるマレーシアに行ってきます。土日合わせて行くようになると思います。」と伝えると、『おぉ、それは楽しみですね。行く日が決まったら教えてください』とのこと。
面接の段階で家族がマレーシアに住んでいること、海外でのリモートワークも可能と説明をしてくれたので早めに報告をする必要があった。
予定としては、土日とリモートワークをしていい日数4日間と有休を使って10日間~2週間ほど行こうかと計画を立てる。
マレーシアに住んでいる家族も楽しみにしてくれている。
「〇〇に連れて行ってあげたい」「〇〇を食べに行こう!」など多くの観光地がある場所ではないが、現地の状況を知ることができるチャンスだし、実際マレーシアで仕事をしながら生活するというのはどういった事なのか?を体験することもできるので、楽しみにしていた。
話が違う
他の同僚と連休が重ならないように調整をしながら、日程を決めた。
上司に改めて「マレーシアに行く日程が決まりました」と報告に行くと思わぬ方向に話が進む。
『海外での業務は許可できない』
「は?」です。
『マネージャー職なんだから困るよ。何かあったらすぐに本社に出社できるようにしてくれないと』
「何かとは何?」(※心の声)
『うちの会社がというよりか、グループの会社として海外で勤務するのはダメだと思う。』
「どういうこと?」親会社の意向によって変わるの?うちの会社はうちの会社では?就業規則もべつなのでは?
少し不機嫌そうに上司は説明する。
『決まってからではなくて、なんで相談してくれなかったのかな?』
「は?あんたが『決まったら教えて』と言ったんじゃないか?」と言い方は違うが説明するも聞き入れてもらえずに
『困るんだよね。だってマネージャーでしょ?何かあったときにすぐに来れる場所にいてくれないと』
「何かあっても何もできませんけど?」(※心の声)
結論として海外でのリモートワークはできないとのこと。なので日程も変更。
土日と数日の有休を使って1週間程度行くことになる。
家族としても『話違うじゃん!』となる。
もちろん、私を責めるのではなく会社に対して不信感。
入社して半年が経過する頃に抱き始めていた『不信の種』が芽を出した。
わずか半年で上司に対して、会社に対して不信感を持つようになってしまったのだ。
これでは仕事のモチベーションにも影響が出てくる。
モヤモヤしながら仕事をしてようやく家族の待つマレーシアに「旅行」として出かけることができる。

コメント