フルリモートの仕事
自分の仕事内容
フルリモートの仕事
日本の企業なので、日本の時間で仕事が始まって終わる。
日本とマレーシアの時差は1時間で日本の方が1時間遅れてくる。
勤務先の始業時間が午前9時なので、マレーシア時間では午前8時に始業。
自分の職種としては「営業職」。
主に独身女性に対してコーチングのサービスを提供する会社。
Googlemeetを使ってお客様と商談をしたり、社内の打合せも全てオンラインで行う。

ネットの環境さえ整っていれば日本にいる人と比べて何も変わらずに仕事ができる。
外線電話についても、ネット回線を使うIPフォンでパソコンで架電もできる。
会社の業績
自分が入社したタイミングで別の部署だが同期が入社した。
自分はセールスマネージャーというポジションでの入社。
マネージャーといっても、現場のことを知らないと指示出しなどもできないので自分も商談をする。朝は日本時間10時商談スタートから20時商談スタートまで。
1回あたりおよそ1時間30分~2時間程度。
最終20時スタートの商談をして申込手続きまですると、平気で23時過ぎまで業務がある。
マレーシア時間では22時過ぎで、通勤も無いので「終わり!」としたらそれでプライベート時間に切り替わるのだが、なかなか長時間労働。
正社員5人のスタートアップ企業なので多少は仕方ないけど、正直結構しんどい。
会社の業績としては、正社員を2名採用しているということで割と攻めているのかもしれない。
BtoBではなく、BtoCのサービスのため単価が大きくない。
25年に入ってから業績がどんどん悪化してきた。
原因は明らか。
客層が変わってきた。
基本的にはインスタやFacebookで広告を出して集客をしている。
その外、インフルエンサー広告を主として集客をしている。
ターゲットとする年齢層や年収層などのペルソナに合わせてインフルエンサーを変えたりするが、それがことごとく外れる。
集客数は減らすことなくきてはいるものの、明らかに客層が変わった。
会社として設定しているペルソナが来ない。
会社の転換点
配置転換
業績が悪化してしまった。
自分自身の営業成績が下がっているだけではなく、セールス部門の他の社員も同じように業績が下がっている。
その責任を取る形で配置転換になる。
同期入社のスタッフはカスタマーサクセスとして既存顧客の対応やアップセルを担うために入社した人。この同期は、アップセルの業績がよく予算を達成している。
その同期がセールスマネージャーになり、自分がカスタマーサクセスのマネージャーとなった。
とは言っても、リソースが少ないので自分自身もセールス業務をしながらカスタマーサクセスの業務を行う。
商品改定
配置転換をして、同期がセールスの最前線にいったものの業績は変わらず。
同期がセールスになったことで会社の業績が上がっていくのであれば、「私が悪ぅございました」って話だが、現実は変わらない。
業績が変わらないが、私自身の業務量が増えてる。
私がやっていたセールス部門の数値管理やミーティングのアジェンダを作ったりという業務について、なかなか同期が覚えてくれない。
むしろ、カスタマーサクセスのマネージャー業務が増えてきただけ。
客層の変化による業績悪化は明らかだったので、マーケティング部門のテコ入れも始まった。
そして、25年4月に販売しているサービスの大幅改定を断行。
私の代わりにマネージャーになった同期、元々セールスにいたスタッフ、私の3人でセールスを行う。
改定前のサービスよりも販売価格が結構上がった。
元々いたセールスのスタッフと私は、金額が高くなったからと言って販売しにくいということではないという共通認識。
しかし
売れない。
私だけではなく、元々のセールス社員も、同期も商品改定してから売れない。
新商品というのは前例がないので営業資料もほとんど1から作り直し。
スタートしてみたが営業資料も1週間で改定、改定、改定。
それでも改善しないので、新商品から早2週間程度で商品改定を断行。
それに伴って更に営業資料の改定。
販売で来た案件を全員で共有してトークを変えたり、どのタイミングで何を言うなどを共有。
それでもなかなか売り上げが伸びない。
緊急社内ミーティング
4月の商品改定から2週間に一度ペースで商品のマイナーチェンジ。
それでも、なかなか売り上げが上がらない。
そんな中、週に1度の社内ミーティングで言われたことが、実は社長とCOOの2人が役員報酬を返上しているとのこと。
「なに!?会社としてそこまで?」
全員の給料を足した金額、コーチングをするトレーナーの報酬以上は当然売り上げている。
月の損益分岐点がいくらなのかわからないが、役員報酬を受け取れないくらいなの?というのがみんなの反応。

確かに売り上げが低迷しているが、そこまでだとは思わなかった。
月の途中でそれを言われて、「残り2週間でここまでの売上が無いと会社の存続にかかわる」とのこと。
そして月末を迎えた。大きな成果が無い状態のまま。
会社の方向性
様々な対策を打ったものの、結果として予算を達成させることができなかった。
社長は社員を集めて涙ながらに「うまくいかなかった」と言った。
会社をたたむことは考えていないが、縮小をして今の売上でも運営していけるように立て直してから再度業績を伸ばしていこうと思うとのこと。
会社を縮小とは?
コーチングを提供しているトレーナーは全員業務委託なので、全員一度契約終了とする。
正社員も全員一度業務委託にするとのこと。
そんなばかな・・・
方向性は決まったようだが、どのタイミングでどうするのか?を社長が一人ずつ面談をしたいとのこと。
私は正社員の中で3番目に面談をした。あくまでもスケジュールの問題ではある。
個別面談で言われたこと
まず、業務委託としての待遇面などを言われると思っていた。
しかし、いざ面談が始まると業務委託ではなく「あなたには正社員で残ってもらいたい」とのこと。
はい?
他のセールスのスタッフにも同じように正社員で残ってもらいたいと言ったが固辞されたらしい。
その人と私を正社員で残して他の正社員を業務委託にしようと思っていたとのこと。
で、同期は業務委託を打診したところ固辞されたらしい。
そこで、私には「正社員で残って立て直しに尽力してもらいたい。」
セールスをやりながら、カスタマーサクセスのマネジメントとトレーナーとしての業務をやってもらいたいとのこと。
何考えているんですか?殺す気ですか?
とは言わなかったが、できるイメージが湧かない。
率直に「正社員で残ってもらいたい」と言われたのは嬉しかった。
しかし、業務委託になるという話を受けてから奥さんとも相談していた。
自分には家族がいる。そんなに簡単に「はい」とは言えないよなと。
仮に売り上げを持ち返して再び正社員に戻れたとしても、2~3ヶ月の売上低迷期間があることで再び業務委託とされてしまうということ。
そういうわけにはいかないよなということで、「転職をしないといけないか」ということになる。
個別面談で伝えたこと
正社員で残ってもらいたいと言われたが、正直既に転職活動をスタートしていた。
ここで、変に隠しても仕方ないので、既に転職活動をスタートさせたことを社長に伝えた。
社長としても少しびっくりした表情をしていた。
当たり前だろ!というのがこちらの感情。他の社員も固辞したくらいですから。
とは言っても社長も納得したようで「転職活動の進捗があったら教えてください」と。
進捗と言っても内定をもらわないと言えないですよね。
自分の想いを伝えて、翌週の全社ミーティングで今後の体制について説明があった。
2人が同じタイミングで退職すること。私は正社員で残って様々な業務を担うこと。
マーケティングを担っていた新卒2年目の社員が業務統括をするとのこと。
COOの役員は業務委託になってある程度整ったら離れるとのこと。
社長は何をしているのかな?40~50人いるような会社であれば現場に任せる社長でもわからなくはないが、社員4~5人しかいない会社で社長が現場にいないってなんだ?
我が家の転換点
再び転職活動をすることに
結果として今の会社に残ることはできない。
さて、海外でもフルリモートでできる仕事を再び探すことになった。
数えきれないほどの求人を見て応募する。
今の会社を見つけるのも相当苦労したし、何より『海外でもいいですよ』というリモートが可能な仕事を見つけることが難しい。まずない。
IT系やデザインなどのクリエイティブ系の仕事であれば場所を問わずに働ける会社もあるのかもしれないが、自分のような営業職や、育成・人事などのバックヤード業務ではフルリモートで海外でもOKの仕事が見つからない。
しかも、世界的にもコロナを乗り越えてリモートから出社へ回帰している。
どうしても見つからないし、今の仕事も人が減るのでどんどん忙しくなっていく。
勤務時間が月に250時間(違法レベル)にもなったりしていた。
体がもたない
奥さんとも何度も話をして今後の仕事をどうするか?
正直今の仕事は全盛期の給料の半分以下。
それでもリモートができるようになるから入社した。
でも、マレーシアでの生活も為替の影響や物価の上昇で今の給料でもカツカツになってきた。
昇給は望めない。
もっと高い給料をもらえて日本で働く選択肢を持つことになった。
またあの書類選考もなかなか通らない日々が続くのか・・・。


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